ekito coffee

駅の近く。本とコーヒーのお店「駅と珈琲」店主の日々のことや本の紹介・お知らせなど

仕事初め【2025.1.4】

年明け最初の土曜日。今日から仕事始め、というつもりでお店を開ける。世間はまだ正月休み。個人で仕事をしていると始めようと思わないと始まらない。いっそずっと休もうかと迷った末に、今年も割と早めに営業再開。昨年と変わらず、コーヒーを淹れて本を読みながら。お店の前で散歩している犬にあいさつした。

1月4日(土)8:00~11:00

年内に読むぞと意気込んでいたガルシア・マルケスの「百年の孤独」は結局、半分も読めていない。時間がなかったわけではない。隙間時間をうまく使えなかった。ひとつのことに集中するのがむずかしい世の中になってしまったとつくづく思う。テレビは見ない (もう10年以上持っていない) し、情報遮断してるほうだと思うが、この手元にあるいつでも動画コンテンツやSNSをひらくことができてしまうスマホはやっかいだ。わかっていても手が伸びる。読書するための空間というのは、やっぱりこれから求められるのではないかと思う。というか求めている。映画を映画館で観るように、本も読書館なるものがほしい。

やることはあるのに手につかない、去年はそんな日が多かった気がする。正確には、やるべきことがあるのにそうじゃないことに時間を使ってしまっていた。始めてしまえば数分で終わることなのに、何日もかかることがしばしば。目の前のことだけに集中する時間を1日に少しでもつくりたい。そのためのトレーニングのように本を読んでいる。文章を書いている。

大きなリュックを背負った女性。帰省していてこれから帰るのかな。たぶん初めての来店。チャイをテイクアウト。今日のチャイのレシピは、カルダモン・クローブ・シナモン・ブラックペッパー・茶葉(アッサム)・てんさい糖・牛乳。ときどき生姜を入れることもある。 鍋で煮出すからちょっと時間かかる。作り方は以前、スーパーたかすかのワークショップで教えてもらった通り。

チャイのワークショップに参加してみた【スーパーたかすか】 - ekito coffee

本を読んだり、こうして文章を書いたりして、気づけば11時をとっくに過ぎていた。久しぶりのお客さんが来てくれてカフェオレと本を1冊。時間過ぎたけど開けててよかった。11時半ごろに閉店。

1月4日(土)19:00~22:00

お昼は18時まで横河原ぷらっとHOMEのスタッフをしていた。月に数回、お店から徒歩30秒くらいの多世代交流施設(フリースペース)のスタッフもしている。一応、市から管理運営を任せていただいている場所。こちらも年始の開館は今日から。ここでもたまに珈琲を淹れているけど、基本はスタッフさんが簡単に淹れれるようにドリップパックを使用している。人が少ない時間帯には本も読めておすすめ。今日も勉強や読書をする方が利用していた。https://www.instagram.com/yokopura/

少し休んでから、夜も時間通り19時にオープン。読みたい本が溜まっている。読んでない本も値段を付けて棚に並べて自分にプレッシャーをかける。オーディブルで「正体」と「地雷グリコ」を聴いた。「プロジェクト・ヘイル・メアリ-」も上巻を聴き終えた。長編小説は聴くと読書が捗る。この場合、読書とは言わないのかもしれないけど。お店でもお客さんがいないときは聴いてたりする。

コーヒーは最近メッシュのドリッパーを使うことが多い。毎回洗わないといけないので、イベント出店のときはペーパーフィルターだけど、油分がフィルターに吸収されないのでコーヒーそのものの味や香りが出やすい。豆によるけど、酸味が出やすいときはメッシュフィルターを使うとまろやかになったりするので重宝する。なんかうまく味出ないな〜というときはフィルターを変える。メッシュだと網目は粗いので粉っぽさは残るけど、味は良くなる。ずっと手を出せてないけど、ネルドリップも試してみたい。