ekito coffee

駅の近く。本とコーヒーのお店「駅と珈琲」店主の日々のことや本の紹介・お知らせなど

アルケミスト【2025.1.13】

成人の日。祝日。月曜日。昨日は地元の成人式の手伝いをしてきた。成人が十八歳になった2年前(3年前?)から東温市でも成人式ではなく「二十歳を祝う会」と呼ぶようになった。 成人の日も十八歳の日ということでいいのかな。懐かしい気持ち。十八歳くらいときは後悔が多くてまだ人生やり直したいと思っていた気がするけど、二十歳のときには忘れていた。地元の高校卒業したばかりの十八と少しでもそれまでと違うコミュニティや社会を知った二十だと違いは大きい。

1月13日(月祝)8:00~11:00

祝日だけど朝からオープン。今日も寒い。二十歳といえば、自分が本を読むきっかけになった歳だ。早生まれなので正確には十九歳のとき。成人式の前になんとなく手にとった本田健著「20代にしておきたい17のこと」をはじめ、20代にするべきこと系のいわゆる自己啓発本をたくさん読んだ。いろいろ読んだ中でどの著書でも共通していたのが「とりあえず本はたくさん読んだほうがいい」らしいということだった。大学生だった当時、その言葉を間に受けて大量に本を読みはじめた。

バイト代を注ぎ込んでブックオフやアマゾンで大量に本を買い、図書館でもたくさん本を読んで、映画も一時は毎週10本くらい借りてた。本や映画を通じて、いろんな生き方があること、いろんな世界があることを知った。本屋をしているけど子どもの頃から本好きだった訳ではなく、読みはじめた二十歳くらいのときはまだ小説は苦手で、ビジネス書や自己啓発書、哲学、興味のある分野の教養関連など知的好奇心を満たしてくれる本ばかり読んでいた。

唯一読めた小説で覚えているのがパウロ・コエーリョ著「アルケミスト 夢を旅した少年」だ。羊飼いの少年サンチャゴが夢を追い求めて旅する物語。全世界でベストセラーとなって、聖書の次くらいに多く読まれている本。主人公が旅の過程で出会う人や出来事からたくさんの教訓を学んでいく。 有名で薦めている人も多いから読んだことのある人は多いと思うけど、二十代の若い人におすすめ。お店にも置いてるしブックオフでたぶん100円で買える。

お子さま連れのご家族がご来店。2階の本屋も見ていただいて絵本と読書記録ノートを購入。チャイとコーヒーとお子さま用にココア。ジュースも少し用意しておきたい。棚主さんの売り上げも貯まっているのでお知らせしたい。閉店ごろに知り合いも来てくれて、コーヒー淹れながら話した。

1月13日(月祝)19:00~22:00

夜もオープンした。通常の月曜と同じ営業時間。寒い。お昼も暖房つけっぱなしにしていた。来月の電気代がこわい。コーヒーの勉強を改めてしている。コーヒーの栽培や加工方法、産地による違いなど、漠然と知っている知識を改めて整理したいと思う。コーヒーの本はたくさんあるので改めて読む。一杯のコーヒーに関わる人々のことをときどき考える。

落ちついているので「百年の孤独」の続きを読む。町中に不眠症が蔓延したところからだ。やっと物語の世界観に入れてきた気がする。"睡眠という無益な習慣を思いだす者もいなくなった。" ここからどうなるのか。相変わらずカタカナの新キャラ登場するたびに分かりづらい。死んだと思ってたやつが生き返ってた。と思ったらまた死んだ。そういえば夜は2階をあけるの忘れてた。気づけば22時。閉店。また明日もがんばる。